西条高校×京都大学サイエンスキャンプ2024 実践的フィールドサイエンスを知る~里山の暮らしと生物多様性 を開催しました(2024年8月24日,25日)
西条市の後援を受け,愛媛県西条市にて西条高校生とともにサイエンスキャンプを千町地区をフィールドとして1泊2日で実施しました。西条高校からは13名の生徒さんが参加しました。
初日の午前中は,西条市地域創生センターにて講義です。フィールドに出て学ぶことの大切さと,日本の森林の状況を学びます。人が関わってきた日本の森林について歴史とともに,現状を考えます。
午後は,事前に千町にて集めた樹木のサンプルと図鑑を見ながら,樹種を同定していきます。
同定した樹種は,ラミネートして翌日のフィールドワークに持参します。
夜は,地域創生センターにある「つじ丸」さんのご協力を得て,BBQをしました。雨の予報の中,奇跡的に雨も降らずに,楽しく時間を過ごしました。花火も楽しみました。翌日はフィールドワークです。頑張りましょう。
2日目です。炎天下の中,地元の方に千町での地域資源との関わりや,歴史を聞きながら,日本の里山の現状を学びます。人が適度に利用している森と,アンダーユースになった森の違いを学びます。
元々は,棚田として使われ,人が住んでいた場所が,過疎化で農地は使われなくなり,放棄され,徐々に森林に遷移していく様子を見ていきます。その中にも過去には,土地の使い方,どのような植物を使っていたのかということがわかり,先人たちの知恵が見えてきます。
2日前に設置したピットフォールトラップの回収です。地上歩行性の甲虫が捕獲できました。森林や放棄水田で捕獲した甲虫の違いを学びました。しかし,暑いです。
地域創生センターに戻り,成果をまとめて,最終報告会を行いました。地元の方からのお話,千町の植生,森林のアンダーユース,ピットフォールトラップの成果,などを総合的に考えて,発表が行われました。人々の暮らしと生物多様性の関連についても気づきがありました。皆さん,素晴らしい発表でした。2日間,お疲れさまでした。
最終成果物は,西条高校に展示されているとのことです。ありがとうございます。
最後に,フィールドワークで撮影した全体写真です。しかし,暑かったですね。お疲れさまでした。