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Senjo Bamboo Greenhouse Project

千町バンブーグリーンハウスプロジェクト

1.バンブーグリーンハウスとは?

バンブーグリーンハウス(Bamboo Greenhouse; BGH)とは,放置竹林の問題に対する竹材の用途開拓として,同大学院の小林広英教授によって開発された竹構造の農業用ハウスです。バンブーグリーンハウスのわかりやすい構造と,のせる,あわせる,くくる,といったシンプルな接合方法は,特殊な技術・部材が要らず誰でもつくることができ,十分な栽培空間を確保します。その特性から,地域の人々が竹林から資材を調達し,自らの手でハウス建設に取り組むことができるため,里山環境の保全だけではなく,地域のつながりをより深めるアクティビティとしても,その効果が注目されています(参考)。

2.千町での試み

今回,千町における重要課題である「高齢化」「耕作放棄」「獣害」という問題に対するアクションとして,人間環境設計論研究室(小林研)と共同し,千町にBGHを建設することになりました。

現在は小林研のほか,西条市,西条高校,愛媛大学農村計画学研究室(武山絵美教授),高知大学農林資源環境科学科(鈴木紀之准教授)と協働しプロジェクトを実施しています。

 

BGH製作の目的 (地域の多面的ニーズ)

  • 放置竹林の整備
  • 耕作放棄地の再利用
  • 獣害防止(特にニホンザル) 安心してスイカ、トウモロコシなどが栽培できるようにする
  • 天敵防除(ハウスが必要)による棚田水系保全 農薬の使用を減らし,自産自消による野菜づくり
  • 高齢過疎集落における共同作業の創出
  • 地元高校生の参加による若者と住民との交流の創出

 

BGHはおよそ5年程度で一部の竹資材の入れ替えが必要となりますが,これは竹資材の持続的な利用を促進し,健全な里山管理の一助となると考えられます

放置竹林において,切り出し等で体を動かす作業を通じて地域の課題を体感することで長期的には地域のことを「自分ごと」として考えられる人材,そして将来の担い手を養成する波及効果も期待されます。

竹の切り出し・運搬(今回は,約100本の竹を伐採しました)。地域の方が,効率的に竹を伐採していきます。
竹の切り出し・運搬(なかなかの重労働ですが,頑張ります)。
竹割り・成形(竹は真っすぐのように見えて,それぞれ固有の形があり,一筋縄ではいきません。)
竹割り・成形(地域の方が割るのが難しい竹を様々な方法で割っていきます。ものすごい,知識の量で驚くばかりです。)
竹磨き(地味ですが,竹にこびりついた汚れを金たわしで,こそぎ落とします。顔に汚れが飛び散りますが,ひたすら頑張ります)
主構造の組み立て
竹の調整
竹の調整・組み立て
竹の調整・組み立て
アーチづくり(高所作業ですが,針金を括って固定していきます)
アーチづくり
アーチづくり(だいぶ,形ができてきました)
骨組みの完成!(ドローンで撮影です。2020年11月15日)

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京都大学大学院 地球環境学堂 地域資源計画論研究室