ラオス農村部における地域資源を活用した地域デザイン

焼畑休閑林がチークのプランテーションに変えられている
小魚などを採りに行くのは子供の仕事だ
メコン河の本流や支流では投網漁が行われる
刈り取り後の稲ワラは家畜の飼料となる
火入れ直後の焼畑。雨を待って陸稲の播種が始まる

ラオス人民民主共和国(以下、ラオス)は、インドシナ半島中央部に位置する内陸国です。人口600万人が、日本の本州とほぼ同じ面積の23万平方キロメートルに暮らしており、都市部を除けば長閑な農村景観が広がる国です。ラオス農村部は豊富な森林資源に恵まれ、それを持続的に活用する技術が継承されており、その価値も見直されつつあります。しかしながら、農村部での無秩序な土地改変は国土の安定的な利用を考える上で非常に重要な問題であるといえます。現在までに、焼畑規制をはじめ様々な土地利用政策が実施されてきましたが、それらは一貫性に欠け、また明確な設計図を伴うものではありません。さらに、1986年の経済の自由化以後は外国資本企業の進出など、グローバル化による影響も多く受け、プランテーション林の拡大や外国資本による土地の買収などにより地域資源の持続的な利用が難しくなってきています。
このような背景のもと、ラオス南部に位置するチャンパサーク県を研究拠点とし、土地利用変化の要因解明を中心に、土地の劣化を防ぐ仕組みづくりや、地域に存在する資源を活用した農村発展の方法をフィールドワークにより研究しています。 

京都大学大学院 地球環境学堂 地域資源計画論研究室